現任者研修
研修名 精神講座(平成26年12月)
開催日 平成26年12月4日(木)
開催場所 堺市福祉会館5階
研修概要 浅香山病院主任ケア・ワーカーの柏木様を迎え、地域で暮らす精神障害者の現状とこれからをテーマに開催されました。
研修資料
(PDF形式ファイル)
アンケート等 講師の方への質問

Q:統合失調症なのですが、家に居たくなく外に出ようと浅香山病院のサロンに良く行くのですが、家の事が出来ないので困ります。

A:ヘルパーさんが家事援助等の支援をされる意味をご本人はどう理解されているのでしょうか?ヘルパー導入がどういう形でなされたかなのですが、ご本人の希望ではなく、ご家族や関係機関の人たちから半ば強制の形で取り入れたのでしょうか?
再度ご本人の意向や必要についてご本人も交えて関係者間で話し合うことをお勧めいたします。相談支援専門員に調整をお願いしてみてください。

Q:統合失調症だけでなく、複数の精神症状(アルコール依存症等)を併せもっている方の関わり方を教えてもらいたいと思いました。

A:複数の精神症状をアルコール依存に限って説明させていただきます。
まずアルコール依存症の治療は断酒が基本にあります。アルコールの専門機関でフォローされていても治癒率は3割といわれています。
断酒をサポートするために自助グループへの参加や抗酒剤の服用などが推奨されますが、統合失調症の方の場合は既存のアルコール依存の治療にはのりにくいのが現状です。
統合失調症がベースにあると大量飲酒でなくてもくすりとの相乗作用で酩酊が早くなることがあります。複数の疾患があってもベースが統合失調症の場合、ひとにもよりますがセルフコントロール力やセルフケアへの意識が低いため飲酒が糖尿や肝機能の悪化を招くこともままあります。
関わり方はなかなか一様には言えませんが、まずアルコールを飲んでいるときは支援に入らないということははっきり伝えておくこと、様々な体への悪影響についてはさりげなく助言すること(説得ではなく心配しているニュアンスで)、手に負えない場合は主治医にご相談ください。(主治医にアクセスするのが難しい場合は保健センターの相談員や病院のソーシャルワーカーにご連絡ください)

Q:精神科病棟の見学、ぜひ行ってみたいのですが、どういう手続きが必要ですか?

A:残念ながら表だっての見学はどの病院も受け付けていないと思います。
担当される方が入院された場合などご本人の承諾があれば面会は可能なのでその時にご覧になることはできます。
なお浅香山病院は患者さんが運営するサロンで、一般の方も昼食をとられたりお茶を飲まれたりしています。外来部門だけならいつでもどうぞ。

Q:統合失調症の方が、急に暴言、暴力になった時の対応の仕方を教えて頂きたいです。

A:ご本人がふだんは全くそういう傾向がない方なら、精神症状の悪化が想定されます。
それはヘルパーさんが単独で対応されるのは危ないと思いますので、速やかに引き上げて関係機関に連絡してください。その場の危険度をどの程度感じ取るかというのがそれまでの関係性やその方の特性にもよるので一概には言えません。
助言や説得で収まる方もいらっしゃるとは思いますが、しかし精神障害者だからと言って支援者が暴言や暴力に耐える必要はないと思います。
個別性の高い事案ですのでその方の支援者たちが暴言や暴力に対してどう対応するかはきちんと話し合っておくべきと思います。地域の方々だけでは解決しなければ主治医はじめ医療機関にもご相談ください。

Q:患者さん一人一人で症状は違いますが、効果のある具体的な言葉かけを知りたいです。

A:まずは聴くことからはじめてください。言葉は本当にひとりひとりにはまるものが違うような気がします。寄り添う気持ちがあれば自然にその人にふさわしい言葉が出てくると思います。

Q:喫煙、過食の生活習慣のコントロールをどう促していいか?悩んでいます。本人の気持ちと健康に反するので・・・

A:私の担当する人にも多いですが、なかなか助言しても改善されません。
過食は糖尿や肥満による膝の痛みなどさまざまに影響がでるので、血液検査、体重測定などをまめにするようすすめてください。
喫煙は難しいですね。禁煙をすすめるパンフレットなども出てますが、読まないしね。タバコ代の値上げを待つしかないでしょうか?ただ害についてはしつこく助言されていいと思います。

Q:移動支援で通院がなかなか出来ずに困っている方がいます。家の中もゴミで散らかっており、行政の方も訪問しておられる様ですが、なかなか本人が会う気にならないようです。
通院はいつも当日キャンセルされます。どのような対応が必要でしょうか?

A:通院ができてないというのは治療中断でしょうか?それとも誰かがお薬だけはとりに行っているのでしょうか?
服薬中断もしていて精神症状が悪化しているのと薬だけは飲んでいるのでは対応が少し違ってきます。通院をキャンセルする理由はなんでしょうか?ご本人に聴くことが難しければやはり担当者間で今後のことを話し合う機会をもっていただければと思います。
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